第1章

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私はこの部屋に三年前から住んでいる。 至ってふつうの大学生。 学校では友達も沢山いるし、彼氏だっている。 最近はアルバイトも忙しかったり、サークルの集まりもあって何かと出掛けている事も多い。 「佑香~!」 「よっくん!」 「お待たせ。」 「ううん!私も今バイト終わったところだから。」 そう言ってニッコリ笑った。 「は?嘘つくなよ。さっき駅の近くで見掛けたから呼んだのに気付かなかっただろ?」 え?そんなハズ…ないのにな……。 だけど喧嘩をしたくなくて謝った。 「ご、ごめんごめん!気付かなかった~。」 「もう、ま、いいけど。さ!行こう。」 「うん!」 私は笑顔で頷いた。 駅の方なんて行ってないのに…。 私は不思議に思いつつも人違いだろうと納得した。
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