第三章『僕は友達が欲しい』

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オレと絵姫先輩は廊下を歩き、階段を降りて中庭にでる。 そして文科系の部活やらの部室がある別館へと入った。 ちなみに別館は部室棟とも言われている。 放課後ではないので、現在部室棟には人の気配がない。 オレ達は入口付近にある階段から二階へと上がり、文芸部やペーパークラフト部の部室を通り過ぎる。 そして廊下の最奥にある、他の部室のより豪華に造られた扉の前にたどり着いた。 「ここは……?」 「パロ高の生徒会室よ。わたし、生徒会で書記をやらせてもらってるの」 「はぁ……そうなんですか」 ウフフ、となにやら含みあり気な笑い顔を見せ絵姫先輩は扉を開いた。 「なん……だと……」 そこにいたのは、 「フハハハハハハッ!」 そこにいたのは……、 「久しいな、晴水誠也!ようこそ我が城、生徒会室へ!」 「……ぐぉぉっ! 保科先輩っ!」
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