46人が本棚に入れています
本棚に追加
翌朝、音無さんにメールを打った。
≪できるだけ早く会いたいです~≫と、ラブメール。
送信したら、速攻電話がかかってきた。なぜか相原先生から。
『中山さん、響がね~』
「なんで、相原先生から連絡が来るんですか? 音無さんは? レゲエの旅にでも出ましたか?」
『いや、そういうわけじゃないんだけど。えっと……』
「お留守ですか?
じゃあ、いいです。音無さんに伝えてください。
会った時にお話ししますけど、光! 恋人できましたよ」
『え~!中山さん! そ、それ、ホント!?』
「はい。でも、お留守なら、また今度……」
音無さんは電話口で聞き耳立てていたんだろうなぁ~。
『ちょ、ちょ、響!?』
慌てふためく相原先生の声から、音無さんの声に変わった。
『もしもし、中山さん? 光がどうしたって?』
ふふふ。餌に食いつきおったわ~。
「光に恋人が出来ましたよ。詳しく聞きたいですか?」
『聞きたいに決まってるだろ!? 相手誰?もしかして……、泉さん!?』
「あ~、電話じゃ、ちょっとぉ〜」
『え~っ。じゃ、じゃあ、今夜は? くっそ、会合が……』
ふふふ。光、あんた、いい働きしてるわ~!
せいぜい泉さんとセットで会わせて、音無さんの目の前でラブラブ、いちゃいちゃ、見せつけてやりたいわ!!
くっくっくっ。
最初のコメントを投稿しよう!