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『中山さん!? 聞いてる? あのね! 明後日の夜!!
えっと……、Twilightでいいな。7時に!!それでいい?』
「あ~。了解です! じゃあ~、そういうことで~!!」
よしっと!! 音無さんを釣るにはやっぱ光だわ~!
私はニヤニヤしながら、携帯の画面を見つめた。
さてっと、じゃあ~、光に連絡っと。
……。
もう、起きてるよね?
……どうしよう。なんかお取込み中だったら?
う~ん。馬に蹴られたくないしなぁ〜。
でも、――まっ、いっか!
お取込み中なら、お取込み中で、それも楽しいかも~!
やばい。これって森さんのノリじゃない?
うわ~。あんな大人になりたくないのに!!
なーんて思いつつ、鼻歌交じりで光の携帯を鳴らした。けど、――出ない。
んー。まじでお取込み中?
ここは友として……、光の大事な日ってことで。
――もう少し待つか……。
***
って! そんなこんなで、あれから1時間経ちました。もうすぐお昼。
さすがに、終わったよね?
何かやってたとして……、いや、あんまり想像したくないけど。
いくらなんでも、もう終わってるよね?
いや、知らないけどね。
しばらく逡巡したけど、携帯を鳴らすことにした。
光……、許せ。
がっ!――出ない。
なにぃ~!?
えっと、どうしたらいいの? こういう場合は……、
1、迷惑な友人になって、しつこく携帯を鳴らす
2、迷惑な友人になって、家まで押し掛ける
3.迷惑な友人に……
って、迷惑な友人しかな~い!!
あ~! 面倒くさい! 押しかけたるわ~!!
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