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「こんにちは、隣りに引っ越してきた、タヌキですが」
「えっ? アライグマかと思ったわ」
「よく間違われるんですけどね。顔が似てるせいかなぁ。でも、うちらはあんなに食べ物洗いませーんから」
「あら? そうなの」
「ハクビシンさんだって、フェレットと間違われたら嫌でしょう?」
「ちょっと、なんとなく顔が似てるからって一緒に……そうね」
「私らタヌキもアライグマと顔が似てるでしょう? しかし違うのは、奴らアライグマは食べ物を異常に洗うってことですわ。詳しい違いはネットで調べて下さいな」
「そうね。そうするわ。そっちも私達のこと調べてちょうだいよね」
「もちろんですとも~ ハクビシンはジャコウネコ科ですからね」
「あら、わかってるじゃない」
「お隣りに引っ越すですから、失礼のないように致しますよ。私らはイヌ科ですから礼儀を重んじますからね」
「良かったわ。お隣りさんがタヌキさんでアライグマだったら最悪ね。フェレットも間違われて最悪だけど」
「お互い苦労しますな。似た者同士がいて」
「そうね」
「これから仲良くして下さいな」
「こちらこそ」
「ではでは、ご挨拶がてら失礼しました」
「ご丁寧にどうも」
こうしてタヌキはハクビシンの隣りに引っ越して参りました。
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