第1章

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「あ、はい。すみません。」 思わず、謝罪をするりさ。 「何度も申し上げていますが謝罪もマイナスです。今後の行動に生かしてください。」 「す、すみません。あ、…」 「はぁ、もう結構です。時に轟さんはいつまで客人を玄関前に立たせているきですか?」 恭介はそういうと半ば強引にりさの家の玄関に一歩を踏み入れた。 「ちょ、ちょ、ちょっ、主任!待ってください!ちょっと待ってください!」 しばしフリーズしていたりさの頭が急回転を始める。 (え?なんで?は?なんで神山主任がここにいるの??へ?なんで?!) 「げ、玄関ではダメですか?」 (部屋なんて掃除してないよ!絶対無理!) 恭介を抑え、部屋への侵入を阻止しようとするりさ。 「ほう、轟さんは客人にこのような態度をとるほど、教養のない人間なのですか?マイナスですね。」 挑発するような目。蔑む視線。 「う…。」 と、たじろぐりさ。
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