第1章

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「おはようございます。」 朝イチのオフィスに出勤している人は少ない。 企画部落ちこぼれの私は、残業だけでは時間が足りないためほぼ毎日他の人よりも早く出勤して仕事を開始する。 椅子に座り、パソコンを立ち上げ、資料を準備して、給湯室に行く。 眠気覚ましのコーヒーが私の1日の始まり。 (はぁ~。今日こそプラスを貰わなきゃ。) 毎朝同じこと考えてはいるが現実は甘くない。 (って、まずはマイナスを貰わないことを考えよう。) プラス評価が欲しいなんてことはないからせめて、マイナスを阻止したいのがいまの私の目標。 (今日こそ定時で帰る!) そう意気込んで、仕事を始めるのが恒例なのだ。
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