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クリスマスイブ。
恋人のいないアタシには早く終わって欲しい一日。
だけど、今年は陸と食事の約束がある。
友達として会う様になってから、初めてのイブ。
恋人でもないのに、こんな日に二人で食事なんて変な感じだが、一人で過ごすよりずっといい。
バイトを終え急いで帰宅すると、シャワーを浴び身支度を整える。
クリスマスらしい赤のワンピースに袖を通し、髪をゆるく巻くと、唇に艶やかなグロスを指で彩った。
待ち合わせは七時。
以前、陸と一緒に食事をしたレストランが美味しくて、今日もそこでディナーの約束をした。
コートを羽織り、少しヒールの高いパンプスを履いて外に出る。
吐く息は白く、顔をなでていく風は冷たい。
キラキラ輝く電飾と、時折聞こえるクリスマスソングが、アタシの気持ちをワクワクさせた。
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