第3章

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「何固まってるんよ。大丈夫、私、関西弁の男にしか、興味ないから。ハイ、大手」 おっさんは、ケラケラ笑った。 僕は、将棋盤を見つめた。 いつの間にか、すっかり、おっさんに詰まれていた。 もう、僕の王に逃げ場が無かった。 おっさん、降参だよ。 「参りました」 僕は、大袈裟に両手をついて、白旗を揚げた。
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