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海外で、家族と親しい友人だけの式を終え、美香は職場に戻った。
「タカナシ、になりました。」
と、式後最初に会ったとき美香は言った。
『小鳥遊』と書くらしい。
珍しくて、でも素敵な名前ね、と言うと、美香は、
「嬉しい!ありがとう!」
と、過去にないほど、幸せそうな笑顔を弾けさせた。
「あ…。」
一緒にいた佐枝子が小さく声をあげた。
「あの完璧彼氏…確か名前佐藤さんだったわ…。」
欠点って…。
もしかして名字?!
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