第二章 出会い

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月明かりに照らされた京の夜…一人の男が歩いていた。 手に持つ刀からは血が滴り落ち、顔から着物には真っ赤な血糊が付着している。 血で染まるその姿は見るからに人を切り殺したと物語る。 カキィンッッーーー!! 男目掛けて光のようなものが貫きかけたが当たることなく軽く身体を避けて己の刀で弾いた。 ズシュッー!! 「ぐぎゃあぁぁーー 」 断末魔の絶叫が路地裏に響き渡り生暖かい風が漂った。 「邪魔なんだよ。 俺に刃向かうからそうなるんだぜ!!」 闇を裂く光の刃。 もう一人地に倒れた男は右肩から腹に向けて切り裂かれ血が舞う。
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