第二章 出会い

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男の名は新見錦。 銀色の髪には切り殺した男の返り血がついていた。 右手に持つ刃からはぽたぽたと、血が零れていた。 カチリ 握りしめていた刀を鞘におさめた。 「は、っ汚ねえ、手だよな…」 こんな血に汚れた手でも俺にはこの道しかねぇんだ……。 芹沢さん、あんたの道を阻む者がいるなら俺が全てぶっ壊して道を開ける。 例え死んだ先が地獄であろうともな…。 チリン 「ん?」 なんだ?! チリン 「鈴の音か……」 チリン なんだ?この近くから鈴のが響いてきてるのか? 「ちっ……めんどくせえけど気になってしょうがねえ!」 チリン また何度も鈴の音かした。 まるで俺を呼んでるみたいに………。
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