第一章 物語の始り

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『文久3年4月に大阪の平野屋で、隊服を作成する資金の百両するための口上書には新見の名前が残っているものの、確実な消息は現在でも不明である。』 『新見は、芹沢一派として乱暴狼藉を働いたとされているが、それを裏付ける記録は少ない。 また一説では長州の間者か会津藩の間者だったとも噂されてもいた。 本名は田中伊織』 新見錦のページを読み終わるとパターンと書物を閉じた。 他の人物も書かれていたが興味ひかれるのはこの人だけだった。 (幕末に行けたらいいのにな…) チリン (え?今鈴の音が鳴ったような…) チリン チリン (また、鈴の音…)
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