隣人は猫で、僕の彼女。Full Ver.

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その日から、隣部屋に引っ越してきた猫の飼い主と通路で鉢合わせしないかと楽しみにしていた。 僕は普通のサラリーマンだから、朝7時に起きて、30分後には家を出る。 そして、早ければ18時30分に帰宅。 でも、その時間にタイミングよく鉢合わせするなんて難しいだろうから、家を出る時間や帰る時間を何パターンかズラしたりした。 可愛くて、それでいて気高さを兼ね備えたあの猫を飼っている隣人はどんな人だろう。 あの猫のように、大きくて綺麗な瞳をした白いワンピースな似合う美少女だろうか。 いや、スーツ姿の似合うバリバリの美人キャリアウーマンだろうか。 まあ、男の可能性もあるよな。 でも、まだ会っていないんだから、女性だって期待したっていいよな。 僕の妄想はどんどん広がる。
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