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掲示板に戻った俺は、隣に頼まれゴキブリ退治に席を外していた事をごくごく簡単に報告した。
アキラ:[正義のヒーローじゃぁん!!]
アキラは勿論、俺と何度かしか話してない人まで、やれ[そこから始まる恋]だとか[チャーンス!]だとか、勝手に盛り上がっている。
ランポ:[そんなんじゃないって]
と書きながらも自分が会話の中心にされているのが何だか恥ずかしくも嬉しかったりした。
それから、何度か彼女と廊下やアパートの近くで会う事があった。
そんな中で、あの日彼女の部屋で本棚の中に並ぶ 夜闘 夢 の本を見た事、自分が夜闘 夢の大ファンだと言う事なども話していた。
彼女が大ファンだと語る事は無かったが、掲示板の話しをした時は、「楽しそうですね」と興味津々に聞いていた。
俺はそれが嬉しくなって、掲示板ではランポというハンネだとかアキラという仲間の事なんかも話したりした。
いつの間にか、アパートを出る時も帰って来た時も、彼女に出会う事を期待するようになっていた。
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