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 本を読み終え、心地良い余韻に浸りながら、サイトへ向かう。 楽しい時間は過ぎるのが早いもんだ。 アキラは昼前に[これから野暮用があるからまた明日]と外れてしまっていた。 暫く他のメンバーと話していたが、夕方には俺も外れ、夕飯を買いにいつものコンビニへ出た。  …彼女と夜闘 夢やその小説について、この掲示板の連中と同じように、もっと毎日毎日語り合えたら…楽しい…幸せだろうなぁ…などと考えている自分に気付き苦笑する。 …また、ゴキブリ出ればいいのに…  部屋の鍵を開けてドアを開けようとした時、隣のドアが開いた。 彼女が出てくるのを数秒ではあったが待っている自分が居た。 だが、隣の部屋から出て来たのは、ラフにスーツを着こなした男だった。 栗色の髪に整った顔立ち、世の女性の大抵はカッコイイと思うであろう。 俺の心臓が何故かバクバクと打ち始めた。 男がこちらに気付いた瞬間、俺は咄嗟に自分の部屋へと逃げ込んだ。 …何で、逃げる必要があるんだ… 玄関で立ち尽くしながら、暫く心臓の鼓動が落ち着くのを待ち、何だか虚しい気持ちを自分で否定しながら部屋へ入ると、買って来た弁当をガツガツと口に押し込んだ。  何だ!彼氏がいるんじゃん! やっぱ!そりゃぁ居るよな! 別に俺には関係無いけど!なんだ!なんだ!なんだ!!
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