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その夜は、もう掲示板へ行く気にならず、早々にベッドに入った。どうせ今夜はアキラも居ないし。
モヤモヤとする。
せっかく「異風の彼方」を読み終えた余韻の中、最高の気分で終えられるハズだった今日なのに…。
何で、関係無いのに、こんな気分になってんだ!?
彼女ともっと夜闘 夢や「異風の彼方」で楽しい会話をしたいなんて夢見てた自分に腹が立っていた。
そもそも、俺なんかと楽しい会話なんか出来る訳ないだろう!?
きっと今までだってゴキ退治してもらった手前、仕方なく俺と話しをしてただけなんじゃないか?
俺、救いようの無いアホだ。
ひとしきり自分のバカさを呪い、気にするまい、ただのお隣さんだと思おうとする程に、彼女の顔と彼女の部屋から出て来た男の顔が浮かび、中々寝つくことができなかった。
いつものアラームに起こされて、いつの間にか寝ていた事に気がついた。
それ以来、何度か彼女と出くわしたが、ボソッと挨拶のみし、咄嗟に目を反らしてしまう以前の俺に戻っていた。
もっと平然としていたいのに…。
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