☆彡

20/20
前へ
/20ページ
次へ
 「ま、という事で、ふつつかな妹ですが、末永く、宜しくお願いしますよ。」 ニコニコと話す彼の言葉に、驚きながら、彼女を見ると、耳や首まで真っ赤になっているが、兄の言葉に慌てるでも無く、否定するでも無く、それどころか、はにかむように俺を見ている。 なっ どういう事だ? 動揺している俺に、相変わらずニコニコと彼は語り続ける。 「妹は、初めてゴキブリ退治をして頂いた時から、貴方と話しをする度に、そりゃぁ嬉しそうに僕に報告してくるんですよ」 俺は自分の顔がカァーッと赤くなっていくのが分かった。 「ま…そんな訳で、僕としても貴方ならゴキブリ退治も安心してお願いできるし、妹の相手としても、僕の義理の弟としても最高だ!♪…クックッ」 な!?義理の弟!?って! 何をいきなり、しかも必死に笑いを堪えているようだ。ふざけてるのか?からかってるのか? いくら妹から話しを聞いていたにしても、こんな初対面に近い俺に本気で言う事ではない。 そう考えていた俺に、彼は込み上げる笑いを抑えながら… 「やっ失敬!でも冗談とかじゃなく、本気だよ。妹共々、僕とも今まで以上に、これからも宜しくな♪ランポ♪」 「え?」…今まで以上に? 「僕のハンネは、妹の彰子の彰から付けた…クックッ…アキラだよ♪ランポ!僕がアキラ♪」 「えええええええぇぇぇ~っ!!!」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加