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「ま、という事で、ふつつかな妹ですが、末永く、宜しくお願いしますよ。」
ニコニコと話す彼の言葉に、驚きながら、彼女を見ると、耳や首まで真っ赤になっているが、兄の言葉に慌てるでも無く、否定するでも無く、それどころか、はにかむように俺を見ている。
なっ どういう事だ?
動揺している俺に、相変わらずニコニコと彼は語り続ける。
「妹は、初めてゴキブリ退治をして頂いた時から、貴方と話しをする度に、そりゃぁ嬉しそうに僕に報告してくるんですよ」
俺は自分の顔がカァーッと赤くなっていくのが分かった。
「ま…そんな訳で、僕としても貴方ならゴキブリ退治も安心してお願いできるし、妹の相手としても、僕の義理の弟としても最高だ!♪…クックッ」
な!?義理の弟!?って!
何をいきなり、しかも必死に笑いを堪えているようだ。ふざけてるのか?からかってるのか?
いくら妹から話しを聞いていたにしても、こんな初対面に近い俺に本気で言う事ではない。
そう考えていた俺に、彼は込み上げる笑いを抑えながら…
「やっ失敬!でも冗談とかじゃなく、本気だよ。妹共々、僕とも今まで以上に、これからも宜しくな♪ランポ♪」
「え?」…今まで以上に?
「僕のハンネは、妹の彰子の彰から付けた…クックッ…アキラだよ♪ランポ!僕がアキラ♪」
「えええええええぇぇぇ~っ!!!」
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