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ピロローン♪
あっ!!思わず顔がニヤけた。
アキラ:[昨日は朝早くから所用で出掛けてた!]
昨日の明け方近くまで、ここで騒いでた訳だから、朝早くから用事で出てたという事は、おそらく殆ど寝ずに出掛けたのだろうな。
所用が何なのか…寂しさを感じてしまうが、根掘り葉掘りむやみに聞かない暗黙のルール。
とりあえず直ぐ返信の書き込みを入れた。
ランポ:[お疲れ!]
食い終えた弁当箱を捨て、インスタントコーヒーを入れたマグカップを持ってパソコンの前に座って、煙草に火を付けると、ピロローン♪という音が俺をウキウキさせ、また安堵させた。
アキラ:[ランポも仕事オツ! 昨日は参上できずにゴメンな!
寂しかっただろう(  ̄▽ ̄)?]
アキラの本名も顔も年齢も知らない。向こうも同じ。
でも、友達という言葉で、真っ先に浮かぶのはアキラだった。
俺は[寂しかった]と書き始めたが、ちょと恥ずかしくなって消すと、あえて話題を変えた。
ランポ:[さっき部屋の前で、昨日引っ越して来た隣の住人と鉢合わせた]
アキラ:[へぇ。どんな奴?男?女?]
ランポ:[若い女だった]
アキラ:[おぉぉ~♪ランポにも春がやって来たかっ!可愛かったか?]
ランポ:[あまりよく見てない。けど…ブスとは思わなかったな。おとなしそうな感じかな?]
アキラ:[しっかり見てんじゃねぇか(笑) ]
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