素肌を彼に預ければ-2

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彼に生々しい説明をさせてしまったのは、私の察しが悪いから。 何か返事をしなければと彼の顔からベッドに視線を移しかけて、あまりじろじろベッドを見る訳にもいかないと気づいて、また彼の顔に視線を戻す。 顔から湯気を立てて身動きに困り固まっている私を見て、黒木がもう一度優しく口を開いた。 「それとも、シングル二つの方が落ち着く?」 そんなに遠いと、きっと私はどうやって彼に近づけばいいのか分からない。 彼を見つめたまま首を振る。 途端に空気の色がゆらりと変わった気がした。 薄暗いダウンライトを背にした黒木の目は微笑を消して、じっと私の表情を見守っている。 「あの…このままで……」 ようやく出せた声は、口がからからに渇いてかすれ声になった。
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