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結局、彼の言葉に甘えて私が譲り受ける流れになり、私は嬉々として席次表を作り始めた。
新しいパソコンの操作性は抜群で、作業が面白いほどはかどる。
「配置って案外難しいね。こいつとこいつは険悪、とか」
「やっぱり男の人でもそういうのありますか?」
「あるある。でもとりあえず出来たよ」
隣では彼が下書きを終えたようだった。
「僕のテーブルは僕がやるよ」
「いえ。このパソコンだと楽チンだから私がやっちゃいます。楽しくて」
「じゃあ疲れたら言って。僕はコーヒーを淹れ直してくる」
手を止めて、キッチンに向かう彼の後ろ姿を微笑みながら見送る。
当たり前のように流れていくこの時間がずっとずっと続きますように、私がどれだけ切に願っているか。
そのためなら、薄氷を踏むような思いも甘受できる。
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