始まりの夕暮れ時

6/6
前へ
/69ページ
次へ
 「では、どうぞ」  ナハトはかしこまって、前足をゲートに向けた。  零次は真っ直ぐ歩き、ゲートをくぐった。ナハトが続いて入る。  ふと外を見ると、すでに陽が沈み、辺りは徐々に暗くなっていった。  「これは何とも、幕開けにふさわしい空ニャ」  フッと笑みを浮かべると、一人と一匹の姿は一瞬にして消え去った。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加