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「じゃあね、ゆうとくん」
「うん。ばいばい」
夜10時を過ぎた頃、彼は帰ると立ち上がった。
「またいつか」
「そんな悲しいこと言わないでよ。いつでも連絡してね」
「ふふっ」なんて笑った彼は、一度頷いて玄関からいなくなった。途端に静かになる家の中。俺は慌てて上着を羽織り、家を出た。
こっそり家の影から辺りを見渡し、彼の後ろ姿を確認する。
決めたんだ。俺は彼の仕事を見る。それが俺にとってプラスになるのかといえばならないし、きっとマイナスなことばかりだろう。だけど知っておかなきゃいけない。殺し屋の彼を愛すためなら。

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