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「なんだい、あんたが一番良く知っているんじゃないかい?」
「何で俺が?」
喜三郎は眉を寄せました。生憎、一番端に越してきた住人とは一度も顔を合わせた記憶がありません。
「イヤだよ。あんたが大家に頼み込んで空いた隣りに知り合いを住まわせたんだろう?」
「いや。そんなはずはないが……」
喜三郎は、お鈴は一体何を言っているのだろうと思いました。けれどもお鈴は不思議そうに喜三郎の顔を覗き込み話を続けます。
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