四、部活結成。

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頑張って叫んだけれど、マネージャー達はきゅっと顔を引き締めて首を振った。 「私たち野球部は甲子園以外に今望むものはありません」 「生半可にあちこちに心を置いて成し遂げるものなどありません」 「悪いけど、新入生のマネージャーの耐性テストは毎年厳しくさせてもらってるから」 「あなた達の活躍は存分に期待しているので」 息のあったマネージャー達の言葉には嘘、偽りはない。野球部はマネージャーさえも心を統一させて、甲子園へ向けて頑張っている。 これはサッカー部よりも、依頼が来るのは難しい。 ファイナルウェポン、ラストダンジョンレベル。 利香の兄を思う気持ちだけでは太刀打ちできない。 「……なんで歩夢くん、隠れたのよー」 野球部から戻ると、歩夢はテニスコートで女の子2、3人に囲まれていた。 「ああ、だってあいつら怖えーじゃん。俺、可愛くて小さい女の子好きだしー。な?」 「もー。歩夢くんったら」 「やだー」 「…………」 流石女好きだ。
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