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「っと。あぶないあぶない。生徒会長、俺のバイトの申請許可はー?」
「受理したぞ。この部活に入るのを条件にな」
判子を押した書類を賢次郎に渡すと、賢次郎とポケットに乱雑に入れたと思ったら風のように廊下へ飛び出した。
「じゃ、音合わせに遅れるから、またー」
「お前! たった今俺が言ったのに!」
バイトを二つ掛け持ちし、尚且つスタジオを借りて音合わせしたりと本格的にバンドに力を入れている為に放課後はやはりすぐに居なくなってしまうようだ。
歩夢も利香が入学してくるまでは、放課後は女と遊んでいた。
それが今日から変わると言う事。
「まあ、いい。何か困ったことがあったら、どんな手を尽くしても助けるから言うんだぞ」
「ありがとう。大好き」
「偉そうに言う前に、睡眠時間を確保しろ」
二人の間にまた歩夢が割って入ると、歩夢と輝夜は、火花を上げながら睨みあった。
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