初陣

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初陣

 一六〇五年五月に秀頼は関白を叙任され、九月には大阪城下にて馬揃えを行った。諸将に役を与え、幾人かには所領も拝した。豊臣家として着々と地固めが進む。  加藤嘉明の帰参で戦線を維持できないと徳川方の伏見城の囲みは解かれた。  嘉明は池田輝政の所領である播磨・三木城を落とし、塙直之は二条城を攻略した。  現在、三木城は横浜茂勝が、二条城は塙直之が城主を務めている。  地方では毛利輝元が徳川方から独立を宣言して九州の鍋島直茂と周肥同盟を結ぶ。輝元は策謀でもって福島正則を捕え、福島家は毛利家の旗下となってしまった。  その周肥同盟は馬揃えの前に豊臣家と不戦協定を結んだ。 (以上、詳しくは「秀吉の遺言」参照)
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