プロローグ

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  またか、と苦笑しながら、 饅頭を受け取って帰る者もいるが わざわざ辺鄙なこの場所まで 店のために来た者はそうはいかない。 「おいおい、何とかしておくれよっ! 俺はこのためにわざわざ 一番鶏も鳴かない頃から家を出たんだゾッ!」 「それは申し訳ないことで・・・・・・ ですが、ああなってはもう・・・・・・・・・」 弱り切った顔で店の奥を見つめた詩は 悲し気に微笑む。 「2人がああなったら、 止められるのはネェさまだけだから・・・・・・」 「じゃあ、その人を呼んどくれよっ!」 ごめんなさいね、と詩は泣きそうに顔を歪める。 「それは無理なの・・・・・・ だって、ネェさまはもう・・・・・・」
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