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それは血の掟で、破れば、
一族郎党が処分されるような酷い制裁が待っていた。
なぜ、そんな戒律が必要だったかというと
その村の恵には秘密があったから・・・・・・
村はずれの山奥。
封じられた社の中に秘宝のように匿われていた
紅き瞳を持つ娘を護るため。
秘宝とはその娘そのものだった。
その娘の血は命さえ失われえなければ
そんな傷も病もたちどころに治してしまう力を持っていた。
その血を練り込んだ丸薬は
村の、最大の秘術として伝わっていた。
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