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しばらくして観ていたバラエティ番組が終わると、湊がリモコンを手に持ち、テレビの電源を消した。
「え...」
驚く間もなく、湊の腕が私の躰を引き寄せ、唇が重なった。
わ、わ、わっっ...ちょっ、ちょっと待って......
も、もう始めちゃうの!?
パニック状態になりながらも、居酒屋で働いた後に染み付いた汗と油の染み込んだこの匂いを消さなくてはという思いが浮かび上がり、湊を全力で引き剥がしにかかった。
「ギャーーーーッッ!!!
ちょっ!!!ちょちょちょちょ......待って待って!!!」
女らしからぬ大声が出た後、今度は小声で言った。
「お、おねが...シャワーだけでも浴びさせて......」
すると湊はニヤリと笑った。
「んなこと気にすんなって。俺もおんなじ匂いだから」
気にするわーーーーーーーーーーっっっ!!!!!
湊はそんな私に構わず、続きに入ろうとした。
ピンポーン♪
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