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その音にふたりでビクリと躰を震わせた。
こんな時間に......誰?
時計はもう1時を指している。
「俺、出るわ......」
湊が立ち上がり、扉へと向かう。私も湊について行った。
ピンポーン♪ ピンポーン♪
続けざまに響くインターホンの音を聞きながら、湊が扉を開けた。
すると、扉の前に立っていたのは......
「やよ、い!?」
やよいが今にも泣き出しそうな顔で、目の前に包丁を震える手で握りしめ、膝をガクガクさせて立っていた。
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