可愛い彼女の本心は......

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 出来上がった蕎麦をふたりで食べながら、自己紹介のような形で会話が進む。  彼女は同じ大学でしかも学部も学科も同じ2個下の新入生だった。  このアパートの周辺にはうちの大学ぐらいしかないため、同じ大学だろうなとは思っていたけど、学科まで同じとは思わなかった。  しかも私がとっているのは外国語学部ドイツ語学科だ。それほど人気のある学科ではない。  「あの...せっかく仲良くなったし、美来さんって呼んでもいいですか?」  彼女は遠慮がちに声をかけた。  少し首を傾げるその仕草に、なぜか女の私までキュンとしてしまう。  動揺を隠すように、少し目線を下げて話した。  「うん、美来でも美来さんでも何でも呼んで。じゃ、私はやよいって呼ばせてもらうね」  中・高とバスケ部だった私は下級生をいつも名前で呼び捨てにするのが常だったので、ちゃん付けやさん付けよりも呼び捨ての方が心地よく感じた。
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