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そのとき、半開きの窓の外から声がかかった。
「お手伝いしましょうか?」
俺は、自身を慰めるという行為を見られたという恥ずかしさから、カッ! として、思わず声の主を発火させてしまう。
彼女は、女性経験がない俺を優しくリードし、彼女自身の中に包み込んでくれた。
俺は今、彼女と所帯を持っている。
俺が思わず発火させてしまった炎を、一瞬で炎の形の氷像に変えた、雪女の彼女と。
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