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『浅井です。
熱が出て朝から早退したと七海に聞きました。
大丈夫ですか?
病院に行きましたか?
ご飯は食べれていますか?』
なるべく感情を込めないで書いたメール…
両手で携帯を包むように持って、送信ボタンが押せなくて文章を眺めていた。
送るのが怖かった。送って返事が来ないのも苦しいし、来てもその内容を見るのが怖い。
書いて何分経ったんだろう。微動だにしないでしばらく携帯を眺めながら、昨夜の高村くんのことを考えていた。
冷たい雨の中感じた彼の熱
冷たく湿った唇
初めてなのに怖くなかった。幸せを感じていた。
ずっと繋がっていたいと思えた。
そのどれもが初めてのこと…
私は高村くんが…
…好き。
そう思えたとき、送信ボタンを押していた。
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