0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
第三章 初出勤
太郎はスマートフォンを片手に、ドアを閉めた。
川添も出てきたところだった。
「あ」
「あら?」
「おはようございます」
三人一緒に、あいさつをした。
「そちらは?」
「同居している柴門敦哉です」
……
「え!そうなんですか!」
「え!川添さん、手話、わかるの?」
「わたし、この近くの特別支援学校に転勤になって」
「あれ、オレたちもたぶん一緒のところだと、
高山手、ですよね?」
「はい!そうです!」
「おい!言ってもいいか?え、いいじゃねーか!」
……
「おい、今、お前が言ったこと、全部、彼女にバレてんぞ?」
柴門は、固まった。
「あーははははっ!! 笑えるー!」
川添は照れくさそうにしている。
「それじゃ、おふたりとも、初出勤に行きましょう!」
最初のコメントを投稿しよう!