第三章 初出勤

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第三章 初出勤

太郎はスマートフォンを片手に、ドアを閉めた。 川添も出てきたところだった。 「あ」 「あら?」 「おはようございます」 三人一緒に、あいさつをした。 「そちらは?」 「同居している柴門敦哉です」 …… 「え!そうなんですか!」 「え!川添さん、手話、わかるの?」 「わたし、この近くの特別支援学校に転勤になって」 「あれ、オレたちもたぶん一緒のところだと、  高山手、ですよね?」 「はい!そうです!」 「おい!言ってもいいか?え、いいじゃねーか!」 …… 「おい、今、お前が言ったこと、全部、彼女にバレてんぞ?」 柴門は、固まった。 「あーははははっ!! 笑えるー!」 川添は照れくさそうにしている。 「それじゃ、おふたりとも、初出勤に行きましょう!」
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