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エティアが自分の部屋に向かっていた時、いきなり腕を捕まれ開いていたドアから部屋へと引きずり込まれた。
「何よ、ビックリするじゃない」
部屋に引きずり込んだ相手カンナに文句を言うも、いつもと違って少ししかめっ面のように見えてエティアは小首を傾げた。
「どうしたの?」
黙りを続けるカンナにエティアが顔を下から覗き込むが、それでも何も言わないので部屋を出ていこうとした時、また腕を捕まれて壁に追い詰められた。
「クレアちゃんが待ってるから、手短にね」
向き直ってそう告げると、カンナの顔が更に険しくなる。
「……クレアに何させてるんだよ」
ポソッと溢れた言葉に何のことだか見当がつかず、また少し小首を傾げた。
「クレアちゃんがどうかした?」
エティアの質問に答えず、代わりに腕を彼女の腰に回すと自分の方に引き寄せ、そして強引に唇を重ねる。
「ちょっ…カンナ、何…っ」
質問も文句も聞きたくないと、強引にエティアの舌に自分の物を絡ませて言葉を奪う。
やっと情熱的な接吻を終えると、エティアが顔を赤くしながら俯いて小さくバカと呟いた。
クレアがいるのでこのまま二人で寝室に行きたいけれど、それもままならない。
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