第2章

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「お前が悪いんだろ、俺のこと焚き付けるから」 「私が何したって言うのよ」 「わざと俺の前でクレアにキスする、胸だって触らせて…」 「別に良いじゃない、女の子だもの。グレイスとだってよくやってたわ」 「それは俺とこうなる前の話だろ?」 「…もしかしてヤキモチ焼いてるの?」  エティアにズバリ言い当てられて、今度はカンナが顔を赤くした。  エティアを見ると勝ち誇ったようにニヤニヤしているので、カンナは悔しさを隠すように反撃に出るのに彼女の鎖骨に唇を寄せた。 「ダメ!」  少し強めに吸われて、ただのキスではないと感じたのか咄嗟に顔を押し退けたが、これが逆効果だった。  カンナは手首を捕まえて抵抗出来ないようにすると、今度はその豊かなクレアに触らせていただろう胸部の上の方を強く吸い、白い肌に朱い跡を残した。 「やだ、もう信じられない!明日収録あるのよ?」 「良いだろ、俺の存在はみんな知ってるんだし」 「そういうこと言ってるんじゃないわよ」 「とにかく、俺のことないがしろにしたお前が悪い」 「…カンナのバカ!もう知らない」 「勝手にしろ!」  売り言葉に買い言葉で、互いに顔をぷいっと横に向けてエティアはそのまま部屋を出て行き、カンナは一人になると何やってるんだと小さく呟いた。
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