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「秋月さん…」
「あっ…何か…気が合いますね。食べ方同じ人がいるなんて、初めてだアハハハ」
「俺の親友も、同じ食べ方をしてました。」
「えっ、じゃあ同じ食べ方が3人いるなんて凄いね。ミラクルだよ。あれ?…してましたって…今は?」
「3年前に亡くなりました。」
「そう…ですか。じゃあ僕の食べ方で、驚いたよね。あ…そんな顔しないで…。何か悲しい事でも思い出してしまったのかな…。」
「いえ。すみません、違うんです。俺の親友、自殺って事になってるんですけど殺されたんです。」
「えっ?まさか…あの…春川さん、真相を暴こうとしているんですか?」
「えっ…?ちち違いますよ。そんな事…。」
「嘘がヘタですね。春川さん、気持ちは分かりますが危険な事は止めて下さいね。警察に…」「頼りにならないからっ!」
被せるように言ってしまった…。
「すみません…秋月さん、聞かなかった事にして下さい。関係ない秋月さんを巻き込みたくないんです。」
頭を下げる。
何やってんだ俺…こんな話、会ったばかりの人に…。
「聞いてしまいました。こうして知り合ったのも何かの縁だと思いませんか?春川さん、貴方がしようとしている事、他に誰か知っていますか?」
俺は、首を振る…。
「じゃあ、ひとりで…ずっと抱え込んでいたんですね。分かりました。僕がお手伝いします。」
「えっ…な何言って…」
「貴方は捨て身で行くつもりですね。だとしたら、そのお友達は喜んではくれませんよ。危険の少ない賢いやり方を僕がお手伝いします。春川さん、美味しいパスタのお礼です。いいですね。」
「あき…秋月さん…何で…」
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