第1章

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最近、よくある。驚くけど、怖いってわけでもない…。 蓮かな…と思ったりもする。 俺のしようとしてる事、バレてんのかな…とか。 午後になって買い物に出た。 買い物を終えマンションに着くとエントランスで蹲ってる人を発見。 怪しい奴…? スルーしようと思ったけど、よく見たら…さっきのお隣さんだった。 「あれっ…?秋月さん?どうかしましたか?」 すると、顔をあげて 「ああっ…春川さん。ちょっと目眩がしただけで…大丈夫です。ハハハ…」 「大丈夫ですか?ちょうど帰るんで送ります。立てますか?」 「すすみません…。ありがとうございます。」 俺は秋月さんの腕を掴んで立たせた。エレベーターに乗ると …ぐぅぅぅ~…… 静かなエレベーター内に響くメロディ? いやいや秋月さんの腹の虫です。 「すすすみません…。引っ越しで朝から何も食べてなくて…。冷蔵庫にもまだ何も入ってなくて…。買い出しに行く途中で目眩がしちゃって…。」 大丈夫か?この人、と思うと同時に声をかけてた。 「よかったら、昼、ごちそうしますよ。たいしたものじゃないけど。」と買い物袋を持ち上げる。 「えっ?そそんなご迷惑をお掛けするわけには…。」 「いいですよ。お隣さんだし、秋月さん、いい人そうだし。あっもしかして俺?怪しい人っぽいですか?」 「いいいえ。」 「じゃ遠慮しないで、どうぞ。」 「すすみません。ありがとうございます。」 秋月さんをリビングに通してパスタを作ってやった。
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