毎夜の騒音

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剥製という物は、その人の存在を綺麗に留める物。 その美しさに魅入られた僕、駒野ジンは場所を転々と移しながら剥製を作ってきた。 だけど、1つまだ作っていない剥製があった。 人間の、剥製だ。 人を殺すのは、少し戸惑った。 だけど僕は、どうしても作りたかったんだ。 人間の、美しい剥製を。 鮮血の飛んだ床は、早く掃除しないとこびりついてとれない。 だから、すぐ作らなきゃ。 これが終わったら、また引っ越そう。
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