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行為を終えて、力なく倒れ込む。天井には黒いシミのような点が無数に散らばっていた。
「まるで星座だな。」
点と点が1つの線を作り、それが広がっていく。オリオン座など見たことある形が天井に形成される。
正直、星については詳しくない。
一時期、こんな星があるのかと興味を示したことはあるが、それまでだ。
例を挙げるならば、“ピストル星”だろうか。1990年代初めに発見された銀河系の恒星のうち、最も巨大な超巨星として知られてる。いて座に位置するが、僕は名前しか知らない。
珍しい名前もあるものだと思ったが、やはり自分にとって音楽以上のものは存在しない。星は夜にしか視認できない。だが、音楽は永遠だ。
『カールマイヤー』は緊迫感を感じさせ、『悪魔のトリル』は鳥肌を立たす寒気を感じさせ、『モリタート』は軽快なリズムに隠された狂気を感じさせる。
そして、僕の脳内には“あの曲”が流れていた。“死神”の意味を持たせたあの曲を。
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