ー呪生ー

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***** 「……また、昔の記憶の夢……か。」 携帯の画面を見る。残り時間は「00:50」となっていた。 「……さてと、願いを叶えた者を拝みに行こうか。」 大方、予想はついている。今まで一度も会っていないのだから。 それにしても残念だ。記憶を戻すまではいいが、失った者が多すぎる。結局、渚佳奈は胴体だけになり、手に入れることは出来なかった。 ああなるなら、あの眠っている時間に犯しておくほうが良かったかもしれない。だが、今となっては遅いだろう。 そういえば、夢田はどうなっただろうか。死骸の全てに目を通した訳でないから、もしかしたら見落としがあったかもしれない。 結局、僕がこの呪いの根源であると気づいたのは2人しかいなかったか。とても残念に思う。
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