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「……また、昔の記憶の夢……か。」
携帯の画面を見る。残り時間は「00:50」となっていた。
「……さてと、願いを叶えた者を拝みに行こうか。」
大方、予想はついている。今まで一度も会っていないのだから。
それにしても残念だ。記憶を戻すまではいいが、失った者が多すぎる。結局、渚佳奈は胴体だけになり、手に入れることは出来なかった。
ああなるなら、あの眠っている時間に犯しておくほうが良かったかもしれない。だが、今となっては遅いだろう。
そういえば、夢田はどうなっただろうか。死骸の全てに目を通した訳でないから、もしかしたら見落としがあったかもしれない。
結局、僕がこの呪いの根源であると気づいたのは2人しかいなかったか。とても残念に思う。
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