ー呪生ー

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だが、飛田は致命的なミスを犯した。それは、心臓をひと突きしなかったことだ。 いくら不老不死に近い体を持っているとはいえ、心臓にダメージが与えられれば、一定期間は動けない。 まぁ、死ぬことにないのは変わりないのだが。 「………いつから、気づいてた?」 「僕は陰でずっと君を見てた。葉桜さん達と合流した時に教室にいるのを見かけてね。」 飛田はどうやらその後、葉桜が死神に首を切られるところを見たらしく、僕の動向を窺っていたらしい。 「何で葉桜が死んだから、僕を疑うんだ?」 「葉桜さんはお前と渚さんといる時は死神に殺されなかった。死神も、お前がいる間は教室に入ろうとしなかった。」 なるほどな。確かに死神は僕がいる場所は極力避ける習性がある。あくまで極力だが、そこが仇となったか。 「何故、初めから僕を殺そうとしなかった?」 腹を貫かれてる為、声を出す度に激痛が襲うが、今は我慢するしかない。
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