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「もう俺、家から出れねーよ!」
長いこと話していたからだろうか、彼は顔を真っ赤にして息を上げて怒鳴った。
時刻は午後7時だ。
「で、そんな話を私にしてどうするのよ。確認なんて行かないわよ。」
彼の長い話を聞いていた彼女は呆れていた。こんな情けないやつだったのかと。
彼女は見ていないからこんなに落ち着いていられるのだが。
「会わなかったらいいじゃない。もしくは、あんたが引っ越せば合わないんじゃない?」
こんなことを簡単に言う。
「お前んとこほど裕福じゃないんだよ。できたらしてるよ。」
彼がため息をつく。部屋は要らないものは置いていないのか、片付いている。部屋だけなら裕福じゃないように見える。
「ここの土地を買っといてよく言うよ。元々あなただって地球人じゃないのにびびんなよ。今夜くらいは居てあげるからさ。」
「まじで!ありがと!明日からはなんとかする。」
「はいはい。まったくこいつは……。」
外から見ていても、何者かわからない3人の話
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