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こうやって、一人の部屋に帰り。
一人で歳を取っていくのかと思うと、ぶるりと身体が震えた。
何だか、今夜は泣いてしまいそうで、せめて身体だけでも温めようと、必死でエアコンの電源を入れた。
たった一人で、部屋で焦る様にエアコンをつける様は何だか無様で滑稽だった。
修一と別れた夜でも無く、何で今更。
何で今更、こんな孤独感に襲われているのだろう。
私は一体、何が怖いんだろう。
脳裏に、喉を鳴らして笑う黒沢さんが浮かんだ。
震える身体を抱きしめて欲しいと思った。
あの夜のように、「放っておけない」と言って欲しかった。
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