第1章

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赤く染まる頬を、黒沢さんに気付かれないように隠す。 もういい大人だ。 こんな事くらいで赤くなるような子供じゃない。 小さく息を吐いて、心を落ち着かせてから、何でも無い事のように、聞いてみた。 「…苛めたくなったって…何ですか、それ?」 「………」 「………」 「………」 「…?」 「………」 え? 何かマズイ事聞いた? 聞いて無いよね? 普通だよね? 至って普通の会話だったよね?
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