第1章

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顔には出さないけど、内心パニック状態。 どうしようかと焦っていると、黒沢さんはベッドに横になり天井を見上げる形で、ゆっくりと口を開いた。 「初めて会った夜に、言ってたよな?」 「え?」 「お前は俺が居なくても大丈夫だよなって言われて振られたって」 今更、何の話? どうして苛めたくなったのか尋ねたはずなのに。 「確かに、仕事もできるし、しっかりしてる。背もわりと高いし、スタイルが良い。可愛いって言うよりは美人だよな。」 ……褒められてる? ちょっと嬉しい。
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