第1章

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「…まあ、素直じゃないし、甘え下手だし、変に強がるし、可愛げは無いけどな。」 前言撤回。 ………やっぱり、侮辱されてる? 怒っていいですか? ここは怒ってもいいですか? 淡々と言うから、怒るタイミングを逃してしまった。 だけど、ここは怒ってもいいよね? そう思って、口を開こうとしたけど、黒沢さんは私が言葉を発するよりも先に、また淡々と続けた。 「確かに…、一人でも平気そうだよな。」 怒る事なんてできない。 言葉がでない。 頭をガツンと鈍器で叩かれたみたい。 胸も張り裂けそうなくらい痛い。 修一に言われた時よりも、もっと。 痛くて、 痛くて、 たまらない。
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