第1章

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私の頬を涙が滑り落ちる。 ポロポロ零れ落ちてとまらない。 黒沢さんは私の眼元へ手を伸ばすと、その涙を指先ですくって舐める。 「…しょっぱいな」 そう呟いた後、今度は指先じゃなくて、舌先で私の涙を舐め取る。 零れ落ちる前の涙は、黒沢さんに舐め取られた。 そして、 瞼に 頬に 優しいキスが落ちてくる。
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