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ホテルの部屋に入ると、その場で強引に唇を奪われた。
靴を脱ぐ事もせずに、言葉も無く、塞がれる。
初めは軽く。
優しい、触れるだけのキス。
物足りなさを感じていれば、唇の形を捉える様に、軽く舌で輪郭をなぞられる。
甘くじれったいその感覚に、少しだけ開いた口。
すると、その隙間をこじ開けるように舌が入りこんでくる。
少しずつ深くなり、無遠慮に口の中を動き回る。
歯列をなぞり、
全てを味わうように。
呼吸すら許さない。
貪るような口付け。
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